湖南衛星電視の人気バラエティ番組「ハッピーボーイ」のポスター。2007年3月撮影(LIU JIN/AFP via Getty Images)

「娯楽性を求めるな」中国、主要BS放送4社に是正命令 「毛沢東時代への逆戻り」

中国共産党中央宣伝部と国家ラジオ映画テレビ総局(SARFT)は10月29日、上海東方テレビ、江蘇テレビ、浙江テレビ、湖南テレビの各社衛星放送(BS放送)に、是正命令を出した。過度のエンターテイメント性を追い求めず、ファン文化を助長せず、「高い政治的意識をもって」(中国語:政治家辦報)番組の制作にあたるよう命じた。

「政治家辦報」とは毛沢東が1956年にメディアのあり方について述べたとき、使用した言葉だ。「(政治に無頓着な)書生ではなく、政治家のように時勢を鋭く捉えるべきだ」と唱えた。有識者の間では、当局は毛沢東の独裁時代に戻り、洗脳を強めていくとの見方が浮上した。

中国で高い視聴率を持つ4社はバラエティ番組が最も人気だ。4社の広告収入が業界全体の4分の1を占めているといわれる。

▶ 続きを読む
関連記事
米へ1000キロ超の薬物密輸を計画したとして、中国・天津出身の男を米検察が起訴。容疑者はすでに中国国内で逮捕されていた。
中国国内にいる外国人の行動や交友関係を、リアルタイムで追跡する監視システムの存在が明らかに。元中国特派員は、自身の個人情報や移動記録がデータベースに登録されていたことを確認し、「背筋が寒くなる」と語った
中国では消費や投資が低迷し、不動産不況や民間経済の停滞が内需を圧迫。一方で輸出は一時的に増加したが、戦争要因による在庫積み増しが背景で持続性に乏しく、専門家は経済の不均衡と成長鈍化を指摘している。
上海の日本料理店で19日昼、日本人2人を含む3人が刃物で負傷する事件が起きた。中共外務省は容疑者に「精神的な問題」があったと説明し、事件を「個別の治安事案」と位置づけたが、ネット上では、事件の背景を曖昧にすべきではないとの声が上がっている
中共官製メディアの大量コンテンツが、世界の主要AIモデルの学習データに取り込まれている可能性があるとする研究が発表された。中国語での回答では、北京当局の公式見解に近い表現が出やすい傾向も指摘されている