香港俳優チャップマン・トウ 自由を与えてくれた台湾に感謝
香港の俳優、チャップマン・トウ(杜汶澤)は15日、フェイスブックに長文の投稿を掲載し、台湾での1周年を振り返り、今後の人生設計も語った。投稿では、「私に自由を与えてくれた台湾に感謝している!私はこの土地を尊敬する香港出身の台湾人だ!」とコメントしている。
彼は、Facebookの投稿で、「今週末で、台湾に来て1年になる」と冒頭で漏らし、この1年で「引っ越しを2回して、車を3台変え、体重が何キロ増えたかわからない。国中を旅したし、たくさんの良い人たちと出会い、たくさんのことをしてきた」と振り返りながら、台湾での1年間の生活と仕事について話した。
慈善活動の面では、今年4月に49人が死亡した太魯閣号の脱線事件後、単発で100万台湾ドルを寄付するのではなく、長期的なチャリティー活動をすべきだと、友人から提案され、「萬華待用餐計劃」プロジェクトを始めた。
ビジネスの面では、香港で「小杜良品」という台湾食品の輸出会社を立ち上げている。トウは今後の予定を語る際に、自身が監督と主演を務める初の香港・台湾合作映画の撮影を開始すること、また、高雄台湾香港文化交流協会に宣伝大使として参加し、台湾で困っている香港人学生のための奨学金を設立するために、さらに資金を集めていくことを話した。
昨年12月3日、チャップマン・トウは、台湾の桃園国際空港に到着した写真をFacebookに投稿した。 写真では、寒空の下、マスクをして腹筋を見せており、逞しさをアピールしていた。トウ氏は台湾に来て1周年を記念して、高雄まで南下し、世界トップのタトゥーアーティストに腕に「波」をテーマとするタトゥーを入れてみらった。「嵐の中でも立ち止まっている自分」を意味しているという。 (クリックすると写真が表示されます)
香港の民主化運動を長年支援してきたチャップマン・トウは、2014年から中国共産党から全面封殺されていたが、それに屈することはなかった。同氏は中共に一度も頭を下げたことがなく、「骨がある」とファンから賞賛されているだけでなく、彼自身も共産党と戦うことを道徳的な義務と考えている。
以前、中共は芸能界に向け、文化大革命のような粛清を行い、ウー・イーファン(吳亦凡)、チャン・ジャーハン(張哲瀚)、ヘンリー・フオ(霍尊)、ジェン・シュアン(鄭爽)、オスカー・チエン(錢楓)、ガオ・シャオソン(高曉松)などが次々と追放され、「次」のターゲットは誰なのかが毎日のようにネット上で噂されている。長い間、中国共産党から追放されていたチャップマン・トウは、Facebookの投稿で、かつては自分が特別な存在だと思っていたが、今は「普通の人になってしまった」と笑いながら語り、中国共産党を揶揄した。
チャップマン・トウは、「まだまだやりたいことがたくさんあって、人生は始まったばかりだと思っている。 初心を忘れてはいけない」と強調した。そして「九龍の油麻地にある広華病院で生まれ育った香港人」だとし、「自由を与えてくれた台湾に感謝する。私はこの土地を尊重する香港系台湾人だ!」と誇らしげに語った。
(翻訳・柳晶)