すべての子どもを背負う 史上「最も責任感の強い母親」

北アメリカのオポッサム母親が、12匹のオポッサムの赤ちゃんを背負って、緑の野原を散歩している様子を撮影したネット動画が公開されています。 この心温まる画像は、母親であることの大変さと、すべての母親が子供に対して持っている大きな母性愛を表しています。

この映像を撮影したのは、アメリカ・ウィスコンシン州に住む、ある一人の観察眼をもった会社員です。 12匹の子供を背負ったオポッサムの母親は、オフィスの横の草むらをよちよちと歩き、オフィスに入っていくように見えましたが、その後向きを変え、去っていきました。

「オフィスで座っていたら、汚れた猫のようなものが見えたが、それが12人の子供を背中に乗せたオポッサムだと気付いた」と彼は語っています。

その後、彼は急いでオフィスを出て、携帯電話でオポッサムの母親を撮影しました。 するとその母親は近づいてきて、彼が立っているドアの中に入りそうになりましたが、結局、向きを変えて去っていきました。

北アメリカのオポッサムは、北アメリカに生息する唯一の有袋類哺乳類で、大きさは猫と同じくらいです。

メスのオポッサムは、生まれたばかりの赤ちゃんを育てるために育児用の袋を持っています。 袋のサイズが小さく、子どもの数が多いため、子を背中に乗せて、乗客を乗せたバスのようにゆっくりと移動します。

他の動物の母親と同様に、オポッサムの母親も、優しくもしっかりとした母性を持っています。

ノースカロライナ州では、ある保護団体のボランティアが、傷ついた母オポッサムが9匹の赤ちゃんオポッサムを背負っているのを玄関先で見つけ、「私の赤ちゃんたちを助けてください」と言っているように見えました。

よく見てみると、母オポッサムは重傷を負って弱っていましたが、それでも子供を守ろうとしていることがわかりました。 幸いなことに、母親と9匹の赤ちゃんオポッサムは、ボランティアによる治療とケアを受けて生き延びることができました。

(翻訳・里見雨禾)