現在、イラン各地で抗議デモが続いている。背景にあるのは、長年続く政治的な抑圧と、経済悪化による生活不安だ。
人々は自由を求めて街に出た。当局は武装した治安部隊でこれを抑え込もうとしている。
2026年1月、イランの街頭で撮影されたとされる一本の動画が、各国のSNSで急速に拡散している。そこに映っているのは、銃声が響く混乱の中、両手を高く掲げ、軍や治安部隊の方向へ歩み出る高齢の女性の姿である。
映像では、抗議に参加していた人々が銃声に驚き、四方へ逃げ始める。その最中、女性は立ち止まらず、両手を上げたまま前へ進む。制止するように声を上げているようにも見える。背後から若い女性が「お母さん」と叫び、必死に引き留めようとする様子も確認できる。
直後、再び銃声が響き、若い女性が悲鳴を上げる。画面は揺れ、女性の安否はその後はっきりしない。実際に発砲されたのか、被弾したのかについては、現時点で確認は取れていない。
(両手を掲げて治安部隊の方向へ進むイラン人女性。背後で娘が泣きながら引き止める)
この動画は中国のSNS上でも広く共有され、「次の世代のために立ち上がった存在」として称賛の声が相次いだ。投稿の中には、「文明の光は必ず広がる」といった、直接的な言及を避けながらも、現体制への不満をにじませる表現が多く見られる。
これに先立ち、別の映像では、抗議隊列の中を歩く高齢女性が口元を血で染めながらも、足を止めずに進む姿が映っていた。殴打された可能性も指摘されているが、詳細は不明である。
さらにSNS上で出回った写真では、若い女性たちがハメネイ師の肖像を燃やし、たばこに火をつける様子も確認されている。英国メディアはこれを「極めて大胆な抵抗行為」と報じた。イランでは最高指導者の肖像を燃やす行為は、重い処罰の対象とされている。
当局による通信遮断や武力弾圧が続く中でも、街頭に立ち続ける人々の姿は後を絶たない。
(口元から血を流しながら拳を掲げ、「私は怖くない。私はもう47年前に死んでいる」と叫ぶ高齢の女性。2026年1月、イランの街頭)
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