南ア、各国の渡航禁止は「差別的」と反発
[ダカール/ジュネーブ 29日 ロイター] – 南アフリカのラマポーザ大統領は29日、アフリカ南部からの渡航規制を巡り、不当で非科学的、かつ発展途上国を苦しめるものだとして、各国に反対するよう呼び掛けた。
同大統領はセネガルの首都ダカールで開催されている「中国アフリカ協力フォーラム」の開幕式で演説し、「観光業への依存度が高い経済に損害を与える、不当かつ非科学的な旅行制限に抵抗する必要がある」と述べた。
新型コロナウイルスのオミクロン株が24日に南アフリカから報告されて以降、欧州の一部の国などで感染例が報告され、各国は相次ぎ水際対策を発表している。
これに対し南アは27日、新種の変異株を早期に検出する高度な能力が裏目に出たと反発。観光業などへの影響を懸念すると表明した。
一方、南アのファーラ保健相も29日、世界保健機関(WHO)でスピーチを行い、「差別的な」渡航禁止措置の解除を求めた。
同相は「この変異株が見つかった他国に対して同じ渡航禁止措置が取られていないことを考えると、差別的だと考える」と述べた。
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