12月6日、岸田文雄首相(写真)は午後、衆議院本会議で第2次内閣発足後初の所信表明演説を行い、「世界の物価上昇が日本に波及する懸念が強まる中、日本経済を守るためにも、賃上げに向け全力で取り組む」と述べた。写真は11月都内での代表撮影(2021年/ロイター)

岸田首相が所信表明「賃上げに全力」、世界の物価上昇の波及懸念で

[東京 6日 ロイター] – 岸田文雄首相は6日午後、衆議院本会議で第2次内閣発足後初の所信表明演説を行い、「世界の物価上昇が日本に波及する懸念が強まる中、日本経済を守るためにも、賃上げに向け全力で取り組む」と述べた。危機には躊躇(ちゅうちょ)なく財政出動する姿勢を示すとともに、財政健全化への意志も強調した。

<外国人入国禁止「批判は私が負う覚悟」>

民間企業に賃上げを促すには「賃上げと企業の成長の好循環を作り出し、持続的な賃上げを可能としなければならない」と指摘した。

経済政策の姿勢に関し「危機に対する必要な財政支出は躊躇なく行い、万全を期す。経済あっての財政であり、順番を間違えてはならない」とし、「経済をしっかり立て直す。そして、財政健全化に向けて取り組む」と強調した。

新型コロナウイルス対策では変異株のオミクロン株のリスクに対応するため、全世界を対象に外国人の入国停止を決断したが、「まだ状況が十分に分からないのに慎重すぎるのではないか、との批判は、私が全て負う覚悟だ」と述べた。

2回目接種から8カ月以降を原則としていたワクチンの3回目接種について、追加承認されるモデルナを活用して8カ月を待たずにできる限り前倒しする考え。飲める治療薬は「年内の薬事承認を目指す」とした。

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