内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ被告(50)の身柄引き渡しを巡り、英高裁は10日、米国への送還を認める決定を下した。2020年1月撮影(2021年 ロイター/Simon Dawson)

ウィキリークスのアサンジ被告の米送還を承認 英高裁、一審から逆転

[ロンドン 10日 ロイター] – 内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ被告(50)の身柄引き渡しを巡り、英高裁は10日、米国への送還を認める決定を下した。一審の判決を覆し、米政府の要請を承認した。

これにより、アサンジ被告が一連の機密情報漏えい事件について米国で刑事訴追を受ける可能性が高まった。

ロンドン地裁は1月、アサンジ被告が刑務所内で自殺を図る可能性があるとして身柄引き渡しを認めないとの判断を示していた。

裁判を担当したティモシー・ホロイデ判事は、米が提案したアサンジ被告の身柄拘束に関する保証に満足していると説明。提案には、厳重警備で知られるコロラド州の刑務所に収監しないことや、有罪判決を受けた場合には出身地のオーストラリアで服役させることなどが含まれている。

ただ、この訴訟は最高裁まで持ち込まれるとみられ、実際に身柄送還が実現するまでには課題が残っている。

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