カナダ国旗(GettyImages)

カナダ総選挙、情報機関「外国勢力の介入があった」 中国が野党候補者狙う

カナダの情報機関はこのほど、今年9月に行われた総選挙に中国当局と関わりを持つ勢力が介入したと指摘した。野党保守党は、全国13の選挙区の同党候補者は外国勢力に狙われたと訴えた。

カナダメディア「グローバル・ニュース(Global News)」15日付によると、保守党は2つの情報機関、カナダ安全情報局(CSIS)とカナダ通信保安局(CSE)から、選挙中の広報車に対する潜在的な外国勢力の介入について説明を受けた。華僑が集中するグレーター・トロントとメトロ・バンクーバー地域の13の選挙区で、保守党の候補者が標的にされた。

党の関係者は「おそらく(カナダの)政党ではない複数の団体による巧みに組織化されたキャンペーンがあった」と示し、「外国政府から現金を受け取り、特定の選挙活動を行う人がいたことや、郵便投票詐欺、違法広告などの問題があった」と述べた。

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