英イングランド中部ノースシュロップシャーで16日行われた下院補欠選挙は、自由民主党のヘレン・モーガン候補(写真)が勝利した。同地区は与党保守党の牙城だが、ジョンソン首相の人気低下が響いたとみられる。写真はシュルーズベリーの開票場で16日撮影(2021年 ロイター/ED SYKES)

英下院補選、与党が岩盤選挙区で敗北 不祥事響く

[ロンドン 17日 ロイター] – 英イングランド中部ノースシュロップシャーで16日行われた下院補欠選挙は、自由民主党のヘレン・モーガン候補が勝利した。同地区は与党保守党の牙城だが、ジョンソン首相の人気低下が響いたとみられる。

首相と保守党には不祥事が相次いでいる。最近では、昨年のロックダウン(都市封鎖)下で首相官邸でパーティーを開いていたと報じられ、各方面から批判された。今月公表された各種世論調査では、支持率が野党労働党と逆転し、ジョンソン氏の退陣を求める声もでている。

ノースシュロップシャーの補選は、保守党議員がロビー関連法違反で辞職したことに伴い実施された。政府は、汚職防止規制の改正で辞職回避を狙ったが、党内外から反発が出て取り下げた。

モーガン候補は勝利演説で「ノースシュロップシャーの人々は英国民を代表して声を上げた。『ボリス・ジョンソン、保守党は終わった』と。この国はリーダーシップを求めている。ジョンソン首相、あなたはリーダーではない」と述べた。

 

英イングランド中部ノースシュロップシャーで16日行われた下院補欠選挙は、自由民主党のヘレン・モーガン候補(写真)が勝利した。同地区は与党保守党の牙城だが、ジョンソン首相の人気低下が響いたとみられる。写真はシュルーズベリーの開票場で16日撮影(2021年 ロイター/ED SYKES)

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