12月21日、英豪系の資源大手リオ・ティントは、電池材料事業の構築に向け、リンコン・マイニングからアルゼンチンのリチウム事業を8億2500万ドルで買収すると発表した。写真はリオ・ティントのロゴが入ったヘルメット。2019年11月にカリフォルニア州で撮影(2021年 ロイター/Patrick T. Fallon)

リオ・ティント、アルゼンチンのリチウム事業買収 8億2500万ドル

[21日 ロイター] – 英豪系の資源大手リオ・ティントは21日、電池材料事業の構築に向け、リンコン・マイニングからアルゼンチンのリチウム事業を8億2500万ドルで買収すると発表した。

リチウムは、電気自動車(EV)向け電池の重要な材料として世界的に需要が高まっている。またホウ酸塩も、太陽光パネル風力タービンに使用され、期待を集めている鉱物資源。

リオのスタウショーン最高経営責任者(CEO)は「リンコンの事業は、電池品質の炭酸リチウムを大量に供給し、世界的なエネルギー転換を背景とした需要増がもたらす好機を捉える可能性がある」と説明した。

リンコン・マイニングはプライベート・エクイティ(PE)のセンチエント・エクイティ・パートナーズが運用するファンドが所有している。

リオ・ティントによると、この事業で提案されているリチウムの直接抽出技術は、蒸発池の水分を天日で蒸発させてリチウムを濃縮する方法に比べて「リチウム回収率を大幅に高める可能性がある」という。現在、試験生産を進めている。

関連記事
5月5日に行われたパナマ大統領選で、ホセ・ラウル・ムリーノ・ロビラ(José Raúl Mulino Rovira)氏はサプライズ当選を果たしたが、これはバイデン政権に影響を与える可能性がある。 バイデンの綱領には、移民がアメリカ南部国境に侵入するのを防ぐためのダリエン地峡(2つの陸塊をつなぎ、水域に挟まれて細長い形状をした陸地)の閉鎖が含まれている。
米海軍と台湾海軍が4月に西太平洋で合同軍事演習を行なったと、ロイター通信が14日に報じた。台湾国防部の報道官は同日の記者会見で「海上衝突回避規範に基づき、通常の訓練を行なった」と発表した。
豪州シドニーのシドニー国際水泳センターで13日、ソーラーパネルが炎上し、数百人の学生を含む2500人以上が避難した。ニューサウスウェールズ州消防救助隊が出火の原因について調査している。
8940億ドルの2025会計年度国防予算を議会が今後数週間で審議する予定だ。ロバート・ピーターズ氏は、ロシアの戦術核兵器の優位性は「最も緊急の注意を要する」と述べた。
ロシアが最近行った戦術核兵器使用の威嚇を一見すると軽視されがちだが、「ウクライナ国外」の英軍施設への攻撃という状況は、あからさまな警戒とまではいかないまでも、注目を集めるものだ。