韓国大統領、残りの任期は南北関係改善に尽力=新年演説
[ソウル 3日 ロイター] – 韓国の文在寅大統領は3日、大統領として最後の新年演説を行い、残りの任期を北朝鮮との関係改善に尽くす方針を示した。
5月に5年の任期を終える文大統領は「政府は南北関係の正常化、平和への後戻りできない道筋を最後まで追求していく」とし「対話への取り組みが次期政権でも継続するよう願う」と述べた。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、年末の演説で、文氏が提唱する朝鮮戦争の正式な終戦宣言や、米国との非核化協議には言及しなかった。
2018年と19年に南北首脳は何回か対話の場を持った。しかし、国際社会が求める北朝鮮の非核化と、北朝鮮の米韓への制裁解除要求を巡り対立し、協議は停止している。
文大統領は終戦宣言を、協議再開のきっかけにしようとしているが、北朝鮮から公式な見解はなく、米国は、構想は支持するが時期について韓国と合意できないとの見方を示している。
文大統領は「確かに道のりは長い」と認めながらも、南北関係が改善すれば国際社会が追随するだろうと主張した。
関連記事
疑わしきは罰せずというのは司法の原則だ。しかし軍事の原則は疑わしきは罰せよ、である。敵の先制攻撃を許して味方が壊滅したら、元も子もない。
木原稔防衛相は28日の会見で、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使用して衛星打ち上げを試みたことについて、日米韓の3カ国が「緊密な情報共有」を行なったと発表した。日米韓は昨年末、北朝鮮が撃つ弾道ミサイルの探知情報の即時共有を始めたと発表している。
何てことをしてくれるのかーー。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの報を受け、在日朝鮮人のパク・ヨンさん(仮名、40代)は肩を震わせた。おりしも日本と北朝鮮はサッカーで予選枠を競っていた。冷酷で傲慢な金正恩体制、日本での静かな営み。二国間のはざまで在日朝鮮人は複雑な思いを抱えていた。
外交関係者の話によると、北朝鮮は国連制裁に違反し、中国の10以上の都市で北朝鮮人従業員を雇用した50以上のレストランを経営しているという。これらレストランの収益の大半は、北朝鮮政権によって核・ミサイル開発資金に充てられていると見られている。
北朝鮮情勢を語る上で、中朝露の三角関係を考慮せずにはいられない。北朝鮮が領土的野心をあらわにし、イランも核開発を加速させるなか、世界情勢のきな臭さは一段と増している。