[ソウル 3日 ロイター] – 韓国の文在寅大統領は3日、大統領として最後の新年演説を行い、残りの任期を北朝鮮との関係改善に尽くす方針を示した。
5月に5年の任期を終える文大統領は「政府は南北関係の正常化、平和への後戻りできない道筋を最後まで追求していく」とし「対話への取り組みが次期政権でも継続するよう願う」と述べた。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、年末の演説で、文氏が提唱する朝鮮戦争の正式な終戦宣言や、米国との非核化協議には言及しなかった。
2018年と19年に南北首脳は何回か対話の場を持った。しかし、国際社会が求める北朝鮮の非核化と、北朝鮮の米韓への制裁解除要求を巡り対立し、協議は停止している。
文大統領は終戦宣言を、協議再開のきっかけにしようとしているが、北朝鮮から公式な見解はなく、米国は、構想は支持するが時期について韓国と合意できないとの見方を示している。
文大統領は「確かに道のりは長い」と認めながらも、南北関係が改善すれば国際社会が追随するだろうと主張した。
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