エジプトのピラミッド
2008年時点で、エジプトで138基のピラミッドが発見されています。これらのピラミッドの中で、カイロの郊外にあるギザのピラミッドが、最大規模で、保存状態も最も良好です。ギザのピラミッドはいくつものピラミッドと遺跡の総称で、中でも、クフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッド、メンカウラー王のピラミッドが最も知られています。
赤外線カメラがエジプトの地下に17基の未発見のピラミッドがあることを探知
2011年5月25日の報道によると、米アラバマ大学バーミンガムキャンパスの実験室が、衛星赤外線撮影技術を用いて、エジプトの地下に17基の未発見のピラミッドと、まだ発掘されていない1千以上もの墓、3千あまりの遺跡を捉えました。これは考古学分野において大きな発見となりました。
報道によると、古代エジプト人は泥レンガで家を建てており、この建築素材は密度が高く、700キロメートル離れた場所の衛星でも、その違いをはっきり捉えることができるといいます。赤外線技術で、地面にある1メートル足らずの物体でもはっきりとスクリーンに映し出すことができるのです。
スタッフは衛星写真に基づいて、3千年の歴史を持つ住宅を発掘しました。その構造は衛星写真に写っているものと一致しており、この技術の信憑性を証明しています。
アブ・ロアシュのピラミッド
アブ・ロアシュ(Abu Rawash)のピラミッド遺跡は、最も北側のピラミッドです。アブ・ロアシュ遺跡はクフ王の息子とその継承者の墓で、本来のサイズはメンカウラー王のピラミッドと同じくらいだと言われています。
古代ローマの時代、他の建築物に使用するための石材の採取地にされたため、ひどく破壊されました。
アブシール遺跡群
アブシールにも多くのピラミッドがあり、第4王朝から第5王朝にかけて、王室の墓地として使用されました。第5王朝の頃のピラミッドの質や建築技術は明らかに第4王朝の頃より劣っており、石材も品質の低い石灰岩が使用されています。
アブシールのほとんどが階段式ピラミッドで、中でも最も大きなものはネフェリルカラーのピラミッド(Pyramid of Neferirkare Kakai)です。
ここの主なピラミッドはニウセルラー(Pyramid of Nyuserre)、ネフェリルカラー、そして、サフラー(Pyramid of Raneferef)の3つのピラミッドです。また、アブシールは、古代エジプト第5王朝のファラオ・ネフェルエフラーのピラミッド(Pyramid of Raneferef)の所在地でもあります。
(つづく)
――正見ネットより転載
(作者・意文/翻訳編集・天野秀)
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