カナダ野党、中国による資源企業の買収は安全保障上のリスク… 政権に見直し求める
カナダ野党の保守党は13日、中国の国有企業・紫金鉱業集団がカナダの資源企業ネオ・リチウムを買収したことについて、国家安全保障上の見直しをトルドー首相率いる与党・自由党に求めた。同国では買収が国家安全保障を脅かす可能性がある場合45日以内に審査を開始することになっているが、自由党はこれを見送った。
保守党のガーナー議員らは自由党政権あての声明のなかで、紫金鉱業集団による買収は「国内の鉱物資源の安定供給という戦略的利益のさらなる弱体化を招く」と断じ、同社がカナダ投資法に基づく国家安全保障の審査対象にならなかった理由を示すよう求めた。
声明は、カナダ経済に打撃を及ぼしている半導体不足を例に挙げ「鉱物の不足は、サプライチェーンに悪影響を及ぼす」とも指摘した。
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