【芸術秘話】天才の集中と散漫――レオナルド・ダ・ヴィンチ(中)
レオナルド・ダ・ヴィンチがミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院で、『最後の晩餐』を創作していた頃の話です。当時の場面を完全に再現するため、レオナルドはイエス・キリストの生活習慣や、食器などを考察し、また、宗教に詳しい学者たちとも話し合いました。
イタリアの作家のマッテオ・バンジェロの回想録には、レオナルドについてこのような描写があります。
「レオナルドは早朝から絵筆を手に取って、脚立に乗って作業を開始し、日が沈むまで離れず、食を忘れることもしばしばあった。時には3、4日間全く絵筆を触らず、壁画を眺めながら、1、2時間も呆然としていることもあった。また突然、用事先から飛び出して修道院に向かって疾走し、脚立に登って絵筆を取り、ほんの少し描き足しただけで再び戻っていくのを何度も見かけた」
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【大紀元日本5月24日】3月20日から東京国立博物館で開かれている「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像」特別展の入場者数が、5月18日で50万人を超えた。本展で最も注目を集めているのが、本邦初公開
「良いものはいつも美しい。美しいものには必ず比率が使われている」
古代ギリシャの哲学者、プラトンのこの格言を裏付けるように、古代建築家はある方法を使ってで建造物を設計していました。
ミケランジェロの若い頃の作品である「ダビデ像」は、彼のルネサンス期の巨匠として不滅の地位を確立しただけではなく、フィレンツェ人の誇りであり、フィレンツェの精神的なシンボルでもあります。
壁画とは、建築物や洞窟の壁・天井などに描かれた絵画で、最も長い歴史を持つ絵画形式の一つです。洞窟壁画、壁面装飾、モザイク画、フレスコ画などに分類することができます。壁画は傷みやすいため、補修も重要な学問分野の一つです。
マニエリスムを画風として表すことに関して、多くの論争がありました。第一次世界大戦が勃発する前、美術史家ハインリヒ・ヴェルフリンは、16世紀頃のイタリアの芸術作品に分類されない作品をマニエリスムと言い表していました。