芸術秘話
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豪華な古代の宮殿で、夢のような宴会が行われています。雪の吹きだまりのようなバラの花びらが散りばめられ、その中で若い男女が寝そべってはしゃいでいます...
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明かされた真実ティベリオ・カルカーニによる修復を除けば、「キリスト降架」(通称「フィレンツェのピエタ」)はミケランジェロ個人の作品と言えます。し...
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16世紀半ば、齢75前後の頃のミケランジェロは、絶え間なく響く鑿(のみ)の音とともに、一生懸命、巨大な大理石にイエス・キリストの姿を彫っていました。当...
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偉大な芸術家は言葉を通さなくとも、我々の心に語りかけることができます。戦慄する戦いの場面から喜びに満ちた聖典まで、芸術家たちは最も輝かしい場面と最...
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では、なぜピラミッドなのでしょうか?その理由は場所を取らず、そして、この広場に新たな要素を加えることで、雰囲気も一新されるということでした。ちなみ...
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1984年1月23日、人であふれかえった会議室の中、中国系アメリカ人建築家のイオ・ミン・ペイ氏は最新の設計図の公開のために準備をしていました。物音ひとつ立...
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画家本人より自画像をうまく描ける人はいません。ジャック=ルイ・ダヴィッドはフランス歴史の激動期に活躍した、新古典主義の画家であり、ナポレオンの首席...
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切手の収集を趣味としている者もいれば、バッチやライターなど、様々な小物をコレクションする者もいますが、フランスの国王、ルイ14世がコレクションしてい...
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1821年、19歳のヴィクトル・ユーゴーは幼馴染であり、恋人でもあるアデール・フシェと婚約しました。ユーゴーにとってアデールは完璧な存在でしたが、彼の唯...
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18世紀の肖像画家ギルバート・スチュアートはロンドンで順調に画家として名を広め、多くの上流社会の人々から肖像画を依頼されました。雪が降ったばかりのこ...
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1785年、ルーヴル美術館でサロンが開かれました。待合室にいるスウェーデンの画家、アドルフ・ウルリッヒ・ヴェルトミュラーは落ち着かずに歩き回っています...
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鮮やかな花をさしてある花瓶、彩の貝殻、きれいに磨かれた豪華な食器……この優雅で古典的な静物画は、17世紀では、ヨーロッパの富裕層の家に良く見られるコレ...
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1886年、画家ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌは、ソルボンヌ大学の円形大講堂の正面の壁に絵を描くという大きな仕事を依頼されました。長い歴史を持...
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1820年のフィレンツェ、アトリエに籠っていた画家ドミニク・アングルは非常に悩まされていました。アングルは新作のためのモデルを友人のアブラハム・コンス...
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ルネサンス期のフィレンツェの最大権力者、メディチ家はフィレンツェに安定と繁栄をもたらしただけでなく、芸術の発展にも多大な貢献をしました。特にロレン...
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1475年3月6日夜8時頃、フィレンツェで一人の男の子が産まれました。赤ん坊の父ルドヴィーコ・ディ・レオナルド・ディ・ブオナローティ・シモーニは、この赤ん...
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ジョット・ディ・ボンドーネ(Giotto di Bondone)は14世紀のフィレンツェの偉大な画家であり、ビザンティン美術の形式を越え、現実味あふれる人物の自然な感...
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19世紀の「アカデミック美術」に反対したり、批判したりする芸術家の主張をよく耳にします。まるでアカデミック美術が、束縛感が強く、古いルールに縛られて...
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レオナルド・ダ・ヴィンチは晩年にローマに滞在したことがありました。メディチ家出身のローマ教皇、レオ10世に仕事を依頼されましたが、すぐに取り掛からず...
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レオナルド・ダ・ヴィンチがミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院で、『最後の晩餐』を創作していた頃の話です。当時の場面を完全に再現するた...
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レオナルド・ダ・ヴィンチは芸術、科学、発明、音楽、技術など、数多くの分野に精通しており、その多芸多才ぶりは多くの人に語られ続け、ルネサンス期の最も...
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鶏卵が絵画に使えることをご存じでしょうか。テンペラは、乳化作用を持つ物質を固着材として利用する絵画技法です。西洋の絵画で広く行われてきた卵テンペラ...
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マニエリスムを画風として表すことに関して、多くの論争がありました。第一次世界大戦が勃発する前、美術史家ハインリヒ・ヴェルフリンは、16世紀頃のイタリ...
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1890年代、動物の絵画を得意とするフランスの写実主義画家のローザ・ボヌール(1822~1899)は創作途中の動物のスケッチを見て、悩んでいました。ローザは北...
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イタリア人芸術家のミケランジェロ・ブオナローティは、ダビデ像を完成させてから間もなくして、アーニョロ・ドーニ(Agnolo Doni)というコレクターから、自...
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壁画とは、建築物や洞窟の壁・天井などに描かれた絵画で、最も長い歴史を持つ絵画形式の一つです。洞窟壁画、壁面装飾、モザイク画、フレスコ画などに分類す...
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東洋絵画の技法、没骨法は東洋絵画の技法の一つだ。没骨の「没」は「見えない」という意味で、「骨」はここでは「輪郭」を意味している
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イタリアのルネサンス期がフレスコ画が最も輝いた時期で、13世紀から16世紀の間、マサッチオ、フラ・アンジェリコ、ミケランジェロ、ラファエロ・サンティ、...
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ミケランジェロの弟子であり同郷であり、そして友人でもあるジョルジョ・ヴァザーリ(1511年-1574年)は、自らの著作『芸術家列伝』の中で、神がこの芸術家...