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【芸術秘話】天才の集中と散漫――レオナルド・ダ・ヴィンチ(下)

レオナルド・ダ・ヴィンチは晩年にローマに滞在したことがありました。メディチ家出身のローマ教皇、レオ10世に仕事を依頼されましたが、すぐに取り掛からず、作品完成後に表面に塗る釉薬(うわぐすり)を精製し始めたのです。

レオナルド・ダ・ヴィンチの並はずれた行動について耳にしていたレオ10世は「この者は永遠に何も完成させられない!手がける前に完成後のことを考える者などどこにいるのか?!」と怒り、結局、当時、新人ながらとても優秀だったラファエロ・サンティを起用することになりました。

レオナルドはまたよく突飛なことを思いつき、面白い発明をし、年をとってもこの趣味をやめませんでした。

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