80キロも流されたものの、奇跡的に生還した牛

ニュージーランドの南島が暴雨に見舞われ、洪水が発生した。やむなく住民は避難し、牧場の動物も大きな被害を受けた。しかし80kmも流されながら、生還した幸運ながいた。河口周辺で発見されて救助され、牛は飼い主の元に返されたという。

「オタゴ・デイリー・タイムズ」の報道によると、洪水はシェナンドで発生し、マルイア地域で牧場を営むトニー・ピーコック氏が育てた生後18カ月の牛が流された。

ピーコック氏は、牛が牧場で草を食べている時に、洪水に襲われ、80キロも流されたと述べた。

牛はマルイア川に流され、高さ10メートルのマルイア滝から落ちて、ブラー川との合流地点を通過し、オサリバンズブリッジをくぐり抜けて、河口に到達し、もうちょっとで海に放り出されるところだったと彼は推測している。

ピーコック氏は2月17日、農業サービス会社からウエストポートで牛を発見したと連絡を受けたが、牛の耳に付けた札から自分の牛であることが特定できたと言う。彼は牛がこんなに長距離を流され、それでも生還できたことを不思議に思い、感心したという。

彼は「長い旅だった、しかし、生きていた、電話をもらった時には、本当に嬉しかったよ」「この度の洪水は今月2回目だ。近くの牧場では、水害で74頭の牛を失った」と述べた。

この幸運な牛は、トラックでピーコック氏の元に返される予定だ。

(翻訳・上山仁徳)