4月4日、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、ロシアがウクライナでの軍事作戦で南東部への攻勢に軸足を移す中、数万人の兵士を東部に展開する可能性が高いとの見方を示した。写真は3月28日、ウクライナ東部ドネツク地方で、装甲車で移動する新ロシア派の部隊(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)

ロシア、ウクライナ東部に数万人の兵士展開へ=米高官

[ワシントン 4日 ロイター] – サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は4日、ロシアがウクライナでの軍事作戦で南東部への攻勢に軸足を移す中、数万人の兵士を東部に展開する可能性が高いとの見方を示した。

バイデン政権が数日中にウクライナへの新たな軍事支援を発表するほか、欧州同盟国との協議でロシア産エネルギーへの追加制裁が検討されているとも述べた。

サリバン氏は、ロシアが戦争の目標を変更し、ウクライナの大半の領土を標的とする代わりに、東部と南部の一部に的を絞る方針に転換していると指摘。

これらの地域でウクライナ軍を「包囲し制圧」することを狙っている可能性が高いとし「ロシアは前進しているという情報を流し、これまでの失敗を隠すことが可能になる」との見方を示した。

また、次の段階ではロシア軍部隊がウクライナ兵の数を上回り、戦闘が長期化する恐れがあると警告。ロシアは侵攻前の親ロ派支配地域よりもかなり広い範囲の掌握を目指す可能性が高いと述べた。

南部では、2014年に併合したクリミアへの水の供給を支配するためヘルソンの維持を目指すだろうと指摘。さらに、ウクライナ各地に新たな空爆やミサイル攻撃を仕掛ける見通しとした。

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