インドネシアの若い写真家が、カナディアン・ロッキー山脈でネオワイズ彗星、オーロラ、天の川が一緒に「踊る」美しい画像を撮影する幸運に恵まれました。この画像はイメージ写真です。(星空 / PIXTA)

壮観! 彗星 天の川 オーロラが一堂に会す

インドネシアの若い写真家が、カナディアン・ロッキーの空でネオワイズ彗星を撮影しようとしていたところ、オーロラ天の川を同時に捉える幸運に恵まれ、その奇跡的瞬間を撮影しました。

(世にも珍しい、彗星とオーロラと天の川が写った画像はこちらから)

バリ島在住のスタンレー・アリアントさん(34歳)は、数々の賞を受賞している写真家です。彼は写真への愛が高じたあまり、オーストラリアでの機械工学の9時5時の仕事を辞め、カメラを持って世界中を周り、誰も見たこともない壮大なシーンを撮影するという当て所もない旅に出ました。

そうしてカナダロッキー山脈に到着した彼は、ある夜、一生に一度ともいえる一大パノラマの撮影を実現することができました。

彼はネオワイズ彗星を撮影しようとしていました。まず最適な時間をさまざまなツールで調べ、それから撮影に適した場所を探さなければなりません。

「最初のハイキングは、モレーン湖の端にある人気のスポット『バベルの塔』だった」とアリアントさんはエポックタイムズに語っています。「日没時に到着したけど、厚い雲に覆われて10〜15分ほどしかネオワイズが見えなかったよ」

と彼はあまり満足していないようでした。

その直後、天気予報で夜半に晴れることを知った彼は、グーグルマップで約3マイルの見晴らしの良い場所を特定し、18kg(40ポンド)の装備を積んで友人とその場所へと出発しました。

「日没の30分くらい前に着いたけど、太陽の光が差し込んできて雲を照らしてくれて、最高の天気だったね」

アリアントさんはすぐにカメラ機材のセッティングを行いました。しかし、プレビュー画面を眺めていると、突然、水平線に緑色の光が見えることに気づき、彼は最初カメラが故障したのかと思ったようですが、後でそれがオーロラであることに気づきました。

彼は「ワオ!! これは人生最高の夜になりそうだ!」と思いました。そして本当にそのとおりになったのです。

空が暗くなりはじめ、目の前にかすかにネオワイズ彗星の光が見え始めました。予想通り、雲が急になくなったので、オーロラの光はより強くなりました。

「一晩中興奮しっぱなしで、何度も何度も走って、言葉では言い表せないほどハッピーだったよ」

驚いたことに、オーロラとネオワイズ彗星が高山の夜景に一緒に現れただけでなく、さらに天の川が、偶然、南から昇ってきました。

そして、さらに信じられないことに、アリアントさんは画面の上部に緑と紫の2本の珍しい光の帯が踊るのを見ました。これは、オーロラに関連する大気光学現象で、STEVEと名付けられました。

その時のことを振り返って、写真家は今でもあの夜に起こったことが信じられず、夢ではないかと自分をつねって確かめたと言います。

人生の大切な教訓として、アリアントさんは「失敗は軽んじられるべきものではない」ということを人々に伝えています。

(翻訳・里見雨禾)

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