【大紀元日本8月24日】米航空宇宙局(NASA)は今月15日、400年前から観察されてきた恒星が実は、彗星のように、数億マイルにも及ぶ美しい尾を引いているのを発見したと発表、その画像を公開した。今回の発見は、恒星の誕生と死を研究する上で役に立つと考えられている。
ラテン語で「不思議」という意味を持つ「ミラ」と名づけられたこの恒星は、地球から350光年のクジラ座にあり、毎秒130kmの速さで銀河系を進んでいる。
今回の発見はNASAの銀河進化探査衛星(GALEX)を使って行われたもので、撮影された画像によると、ミラはガスや塵を噴出しながら星の最後を迎える時期に入っており、それらのガスや塵が長い尾になって伸びている。そして、この尾は炭素、酸素、窒素などからなる青く美しい光の束で、約13光年の長さ(冥王星から太陽までの2万倍)があるという。
今回の調査・研究の責任者である米カリフォルニア工科大学のマーティン氏は、この発見は恒星がどのように最後を迎えるか、また新しい太陽系がどのように誕生するかという過程を研究する上で大いに役立つだろうと話している。
(記者・坂本/瀬戸総合報道)
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