2022年4月7日、上海市の高速鉄道駅「虹橋駅」に到着した中国の軍人ら。(ネット写真)

中国軍、上海市に「医療チーム」派遣 専門家「事実上軍の管理下に」

中国政府は、中共ウイルス(新型コロナ)の感染拡大で都市封鎖が続く上海市に軍を派遣し、市政府の防疫対策に協力させている。一部の専門家は、上海市は事実上、軍の管理下に置かれたと指摘した。

国営新華社は10日付の評論記事の中で、上海市の今の感染拡大防止対策は「最も重要で、最も苦労する段階に入った」と強調した。記事は「できるだけ早く『ゼロコロナ』を実現しなければならない」とし、ゼロコロナ政策を堅持することが上海市の感染拡大を抑制する最善の方法だと主張。

この状況下で、中国指導部は今月初めから、軍の部隊を上海市に派遣した。軍機関紙・解放軍報3日付によれば、軍当局は、上海市の防疫対策を支援するために、陸軍、海軍と聯勤保障部隊の7つの医療機関から総勢2000人規模の「医務官」を上海市に送った。

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