乳がんで一番多いのは「痛み」ではない! 最も警戒すべき4つの症状(1)

漠然とした乳房の痛みを感じ、乳がんではないかと心配になる女性は少なくありません。実際、乳房にがんが発生しても、痛みを感じることはほとんどありませんが、乳房にしこりを感じるようであれば、注意が必要です。
 

乳がんの4つの症状

「乳房が痛む人は、乳がん患者さんの10人に1人もいません。乳がんの専門医として知られる桃園敏盛病院研究副院長の江坤俊氏は、乳がんが痛むということは、がん細胞が周囲の神経を食い荒らしたということだと述べています。この痛みの特徴は、ある箇所がずっと痛み続けることです。

乳がんの症状として代表的なものは、以下の4種類です。

1. 乳房にしこりがある場合
「乳がんの最も一般的な症状は、乳房のしこりだと江坤俊氏は指摘しています。
乳がんによる乳房のしこりは、触ると硬く、動かないのが特徴です。入浴時、乳房を時計回りに押しても動かない硬いしこりを見つけたら、注意が必要です。生理前に乳房が腫れてしこりに気付く女性もいますが、生理が終わるとしこりはなくなります。これは正常な生理現象です。

2. 乳首から血の混じった、または黒い分泌物が出る
乳房の分泌物にはいくつかの色がありますが、赤色、暗赤色、黒色であれば乳がんの可能性があります。
がん部分の血管が未熟なため、出血しやすいのです。しかし、乳がんによる乳頭からの出血は長期にわたります。月経前に時々、または少量出血する場合は、通常、乳がんとは関係ありません。

透明または黄色の分泌物であれば、そのほとんどは組織液です。最近、四物湯などの女性ホルモンを増やす食品、医薬品、サプリメントを摂取したことが原因かもしれません。これは、乳房が本来少し物質を分泌しており、それが乳房に再吸収されるからです。しかし、分泌物が多くなると、乳首から漏れてしまうのです。

3. 陥没した乳房と乳首
乳がんでは、がん細胞が周囲の組織を内側に引っ張り、乳房の皮膚が凸凹になることがあります。がん細胞が乳首の近くにある場合、乳首が陥没することがあります。ここ1~2ヶ月で乳房や乳首が陥没してきたと感じたら、内部にがんがあることを疑った方がよいでしょう。
江坤俊氏は、「以前から陥没乳首に悩んでいて、大きな変化がなければ、心配することはない」と付け加えました。

4.乳房の皮膚が赤く腫れている、または潰瘍がある
乳房の構造は、表面から内側にかけて、皮膚、皮下脂肪、乳腺組織で構成され、腫瘍は乳房組織の中で成長し、継続的に浸潤していきます。皮膚が侵されると、赤く腫れ上がり、潰瘍ができます。乳房潰瘍は湿疹と間違われることがあり、治療が遅れることがあります。

 

乳がんの一般的な症状としては、乳房のしこりや乳頭からの慢性的な出血などがあります。 (健康1+1 / 大紀元)

 

乳がんをセルフチェックするための2つのポイント

毎月、月経終了後10〜14日の間に乳房の自己検診ができます。

1.入浴中に鏡を見て、左右の胸が対称になっているか、くぼみや皮膚の凹凸がないかなどを確認します。 手で押してみて、固い塊がないか確認してみましょう。

2.ベッドに横たわり、手を胸に押し当ててみます。 乳房は平らになり、硬いしこりも感じやすくなります。

(翻訳・李明月)

柯弦