童話の世界を描く挿絵画家:アーサー・ラッカム(上)
誰しも心の中に無邪気な思いが隠れ住んでいます。天使や妖精、小人、巨人、顔がついている木、話せる花、伝説の英雄、眠り姫など、大人になって、社会に出て、これらは夢の中にしか存在しない想像上のものだと認識するでしょう。しかし、子どもの頃、それらのものが実際に存在していると固く信じていたことはありませんか?
これらの人物は私たちの目に見えない世界に存在しています。しかし、アーサー・ラッカム(Arthur Rackham、1867年─1939年)のような挿絵画家が、目に見えない存在を描き出しているから、私たちにドキドキハラハラするような冒険やユートピアを教えているから、心の底から信じられたのです。
ジェームス・マシュー・バリー(J.M. Barrie)の小説『ケンジントン公園のピーター パン』(Peter Pan in Kensington Gardens)の中の挿絵はラッカムが描いたものです。小説の中には「妖精たちは『私たちは楽しい』と言わずに、『踊りたい』と言うのだ」と書かれています。生い茂る茶色の植物の間で、妖精たちが踊り出し、いかにも楽しそうな雰囲気を醸し出し、生き生きとしています。
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