中国経済が危険水域に突入 対中依存に要警戒
中国の経済状況は、ますます不安定になってきている。昨年、中国共産党はインターネットプラットフォーム企業に対する規制を強化し、中国経済の見通しを悪化させた。ゼロコロナ対策による行動制限、消費者・企業マインドの萎縮、地政学的な不確実性などから、景気後退のリスクが顕在化しつつある。
グローバル企業は、中国市場戦略を評価し、将来の経済的リスクに備える必要がある。特に、産業資材メーカーや高級小売店など、この世界2位の消費市場に依存している企業は、引き続き警戒が必要である。
中国経済は2022年に入ってから、すでに大きく減速している。中国経済の中心地である上海や深センを含む数十の都市で、当局がロックダウン (都市封鎖) を実施し、工場の操業や経済生産に支障をきたしている。一部の経済学者は、当局がこれらの措置を緩和することを期待していたが、中国共産党はその期待に応えず、ゼロコロナ政策に固執している。
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