5月23日、世界保健機関(WTO)高官は、先進国で発生しているサル痘について、大規模なワクチン接種は必要ないとの見解を明らかにした。写真はサル痘ワクチンのイメージ。22日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

サル痘に大規模なワクチン接種不要、衛生に注意を=WTO高官

[ロンドン 23日 ロイター] – 世界保健機関(WTO)高官は23日、先進国で発生しているサル痘について、大規模なワクチン接種は必要ないとの見解を明らかにした。

WTO欧州で病原菌対策を担うリチャード・ピポディー氏はロイターのインタビューで、サル痘のワクチンと抗ウイルス剤の供給は比較的限られると述べた。

このウイルスはそれほど簡単に広がるものではなく、今のところ深刻な病気を引き起こしているわけではないと指摘し、発生を抑えるための主な対策は接触者の追跡と隔離と説明した。またサル痘用のワクチンには一部重大な副作用があると述べた。

アフリカではサル痘がエンデミック(一定期間で繰り返される流行)となっている。ピポディー氏は先進国で確認された症例のほとんどはアフリカへの渡航とは関係がないとし、確認されていない感染者が多く存在する可能性があるとの見方を示した。

しかし、手洗いなど衛生管理に注意すれば夏の大規模イベントやパーティーなどへの参加をやめる必要はないと述べた。

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