有力シンクタンク、ドイツ経済研究所(DIW)は、「中国市場への依存度を早急に下げるよう」連邦政府に助言した。(Maja Hitij/Getty Images)

独首相、「中国融資は危機の源」と批判 対中依存軽減する考え

ドイツのオラフ・ショルツ首相は27日、中国が世界中で行っている「不透明な融資」は、新たな債務危機を引き起こす恐れがあると警鐘を鳴らした。

ショルツ首相はシュツットガルト(バーデン・ヴェルテンベルク州)で開催されたカトリック教会の討論会で、「中国の不透明な融資が発展途上国や新興国への脅威となっている。新たな債務危機を引き起こしかねない」と批判した。

中国は巨大経済圏構想「一帯一路」を通して低所得国に巨額の融資を提供し、「債務のワナ」を仕掛けていると批判を受けている。

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