日本とEU、対ロシア制裁強化、インド太平洋地域での協力を望む
日本と欧州連合の指導者が先日、ロシアに対する制裁を強化することで合意し、インド太平洋地域におけるロシアとウクライナの戦争の影響について懸念を表明した。
双方の指導者は、中国の強硬な姿勢の高まり踏まえ、パートナーシップの強化とエンゲージメントの強化を目指している。
2022年5月、東京で欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長と欧州理事会のシャルル・ミシェル(Charles Michel)議長と会談した岸田文雄首相は、戦争が「ヨーロッパだけでなくアジアの世界秩序の基盤を揺るがしている」とした上で、日本がロシアに対する強硬な制裁と、ウクライナに対する大幅な支援を支持すると述べた。
関連記事
アメリカ軍は、中国共産党が2027年までに台湾への攻撃能力を確立しようとしているとの見解を持ち、それに対抗するために台湾周辺での軍事配置を強化している。
米比同盟は新たな局面を迎えている。4月22日に開始された「バリカタン」軍事演習は、アメリカとフィリピンの関係が過去最高の状態にあることを示すものだ。中国共産党による南シナ海での挑発的な行動に直面し、フィリピンはアメリカとの協力を強化し、国防力を高めるチャンスを得ている。
アメリカ合衆国インド太平洋軍のジョン・アクイリーノ司令官は、中国共産党が「茹でガエル」戦術を用いてインド太平洋地域での緊張を徐々に高めていると指摘している。
8日、エマニュエル駐日米国大使と山上前駐オーストラリア日本大使が、日米同盟の重要性を力説した。エマニュエル大使は、「新型コロナウイルス感染症」「ロシアのウクライナ侵攻」「中国の威圧的行動」という「3つのC」が世界を変えたと指摘。日米両国がこの2年間で70年来の政策を大きく転換したことに言及し、「日米同盟は新時代を迎えている」と強調した。
ロシアのウクライナ侵攻が続く中、中国とロシアの関係は益々緊密化している。中国共産党がイランや北朝鮮のようにロシアに直接致死性兵器を提供しているという明白は証拠は今のところないものの、欧米は中国共産党による戦時経済支援に対する懸念を強めている。