4月、ソロモン諸島で中国が支援する運動競技場のオープンセレモニーに参加したソガバレ首相と駐ソロモン諸島中国大使リ・ミン氏(Photo by MAVIS PODOKOLO/AFP via Getty Images)

太平洋島しょ国めぐり豪中が綱引き 共産党の影響力拡大に懸念の声

太平洋島しょ国に「長い腕」を伸ばす中国共産党に対し、米豪NZなどは懸念を示しており、その影響力の打ち消しを狙っている。オーストラリア外相は2日、訪問先の島国サモアで記者会見を行い、新たな哨戒艇を供与する考えを示した。いっぽう、中国の王毅外相は複数の島しょ国を含む包括的な貿易・安全保障協定を打ち出したが、締結に至らなかった。

オーストラリアのペニー・ウォン外相はサモアのフィアメ・ナオミ・マタアファ首相との会談後、昨年座礁した哨戒艇の代わりとして、ガーディアン級哨戒艇を供与する考えを示した。「島しょ国にとってこれらの艦艇が重要であると分かっている」とウォン氏は述べた。

ウォン氏は豪州総選挙のわずか数日後にフィジーを訪問した。今週末にかけてはトンガにも足を運ぶ。

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