自衛隊制服組トップ、NATO軍事委員長と会談 連携強化で一致
自衛隊制服組トップの山崎幸二統合幕僚長は7日、訪日中のバウアー北大西洋条約機構(NATO)軍事委員長と防衛省内で会談した。ロシアによるウクライナ侵攻のほか、中国が海洋進出の動きを強めるインド太平洋地域の現状について意見を交わした。今月下旬にスペイン・マドリードで開催されるNATOサミット首脳会談には岸田文雄首相の出席が見込まれ、日本とNATOとの連携強化が進む。
山崎氏は会談後の記者会見で「力による一方的な現状変更の試みは世界のどの地域においても許されない」と述べ、NATOと連携強化していく考えを示した。バウアー氏は「戦後70年で培ったルールに基づく国際秩序の堅持が我々の責務だ」と述べた。
バウアー氏は同日、防衛省で岸信夫防衛相を表敬し、地域情勢や日本とNATOの防衛協力について意見交換を行った。厳しい安全保障環境にあるとの認識のもと、双方は緊密に連携していくとの認識で一致した。
関連記事
中ロ艦隊が日本列島を半周。中ロ海軍の艦艇4隻が沖縄周辺から太平洋を北上し、宗谷海峡を通過。日本列島東方の海域を広範囲に航行した
防衛装備庁は15日、長射程自爆型無人機(UAV)の脅威に対処する「迎撃ドローン早期取得プログラム」の実証試験について、4社を受託企業に決定した。今回のプログラムは、従来の防衛装備品調達の進め方そのものを変える試みといえる
中国共産党(中共)による軍事的脅威が日増しに強まる中、日本の小泉進次郎防衛相は、防衛力を強化するため、日本は「国家安全保障における核兵器の役割」について議論する必要があると公に表明した。
中国海軍駆逐艦が沖ノ鳥島周辺の日本EEZ内で実弾射撃を実施。中露艦隊は宮古海峡を経て太平洋側へ展開し、日本周辺で同時多発的な活動を確認した
戦争被爆国として日本では長く、核武装はもとより核をめぐる議論自体がタブーとされてきた。小泉進次郎防衛相は17日に、安全保障をめぐり「日本にとっては議論するのが難しい課題だが、触れざるを得ない一つは核だ」と述べた