岸信夫防衛相は11日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で講演し、核を保有・開発するロシア、中国、北朝鮮の名前を挙げ、ルールを無視する行動に日本は最前線で対峙しているとの情勢認識を示した。写真は2021年11月、朝霞駐屯地で撮影。代表撮影(2022年 ロイター)

防衛力強化へ予算確保と岸防衛相、ルール無視に「最前線で対峙」

[11日 ロイター] – 岸信夫防衛相は11日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で講演し、核を保有・開発するロシア、中国、北朝鮮の名前を挙げ、ルールを無視する行動に日本は最前線で対峙しているとの情勢認識を示した。その上で、防衛力を抜本的に強化するための予算を確保すると表明した。

岸防衛相は講演で、ウクライナに侵攻したロシアの軍事活動が極東と太平洋でも活発化していること、北朝鮮がミサイル発射を繰り返していることに言及した。

中国については、ロシアとの関係がさらに深まる可能性があるという形で名前を挙げ、その後は名指しせずに、南、東シナ海で力を使った一方的な現状変更の試みが続いている、台湾への武力行使の可能性をちらつかせながら軍事力を強化する動きがあると指摘した。

▶ 続きを読む
関連記事
ドイツのメルツ首相が、中国共産党(中共)に対し、台湾海峡で武力を行使してはならないと警告した。28日、日本を訪問したメルツ氏は高市早苗首相と会談し、中共がもたらす安全保障上の脅威に共同で対応するため、軍事協力を強化することを決めた。
日本とフィンランド両政府は10月26日、防衛装備品や技術の共同研究・開発・生産を促進するため、「防衛装備品及び技術の移転に関する協定」に署名した。両国間で移転する装備品や技術の適正な管理に関する法的枠組みを整備し、安全保障・防衛協力の強化につなげる。
中共外交部の郭嘉昆報道官は26日の記者会見で、福田康夫元首相の逝去に哀悼の意を示す一方、福田氏が日中間の政治文書を重視していたことを引き合いに、「日本の現政権を担う者たちは、自らを省みるべきだ」と注文をつけた
外務省の中村仁威欧州局長は14日、ロシアのニコライ・ノズドレフ駐日大使を外務省に呼び出し、ロシア連邦保安庁(FSB)によるサハリン州での日本人拘束と、中国黒竜江省の政府関係者らによる北方領土・択捉島への訪問について申し入れを行った
茂木外相は、中国代表団による北方領土・択捉島への訪問をめぐり、「決して受け入れられない」と強調。北方領土は日本固有の領土との立場を示し、中ロ両国に政府の立場を伝え、適切な対応を求めた