風力発電と太陽光はコスト高、100%再エネは「環境面でも実現不可能」=研究
日本や米国を含む主要国は低コストで気候変動への対処に役立つとして、風力や太陽光など再生可能エネルギーへの抜本的なエネルギー転換を推進している。しかし、最近の研究では、すべてのコストを考慮すれば風力や太陽光発電は発電コストが高く、そのような転換は環境的に成立しないことが明らかになった。
「Journal of Management and Sustainability」6月号に掲載された研究は、発電にかかる総コスト(FCOE)と、それに応じたエネルギーリターン(eROI)について分析した。それによれば、風力や太陽光は在来燃料よりも低コストではなく、むしろ普及率が上がるほどコスト高になるという。
この研究は、燃料、運転、輸送、貯蔵、バックアップ、排出、リサイクルなど10のコスト要因を挙げ、単位サービス当たりの材料投入量、設備寿命、エネルギー投資収益率の3つの指標で評価した。
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