中国の一帯一路プロジェクトが環境、生物多様性に脅威をもたらす恐れ
これまで長い間、メディアは中国の「一帯一路」インフラプロジェクトが世界の環境へ及ぼす脅威について報道してきた。これには、南アジアの森林伐採、セルビアの石炭汚染の増加、メコン川の魚類保有量の枯渇などが挙げられる。
環境悪化はすでに多くの一帯一路開発プロジェクトと直接的な関連性が指摘されている。
一帯一路プロジェクトは地域の生態系にとって重要な固有種を滅ぼしかねない外来種の動植物種が入り込むリスクを高めるため、世界の生物多様性を脅かす可能性もある、と研究者たちは警告している。これは一帯一路プロジェクトが多様な固有種の宝庫である発展途上国を対象としていることが多いことを考えると、特に懸念すべき問題だと、彼らは述べている。
関連記事
インドネシア政府は、総額73億ドルを投じた「フーシュ(Whoosh)」高速鉄道プロジェクトをめぐり、北京との間で緊急の債務交渉を行っている。
中国が進める一帯一路のインフラ事業を巡り、参加国から不満や反発が相次いでいる。一帯一路は過去の案件への追及に縛られ、かつての『世紀の事業』から『世紀の重荷』へと変貌しつつある。
中国の三峡ダムが一帯一路参加国に広がっている。建設計画を詳しく調べると、ダム建設による利益はほとんど無いに等しく、国の威信や政治的圧力、宣伝効果のために建設が進められたものが大半を占めるという。
米国との貿易摩擦が一時的に緩和する中、中共は南米における影響力の拡大を継続しようとしている。
設計改ざん、署名偽造、基準未満の建材使用──中国主導の粗悪インフラ輸出