漢方医が解説「自分でできる足裏マッサージ」(7)つらい生理痛を和らげるツボ
(前稿より続く)
生理痛が気になる女性は、冷たい飲料や食物を避けてください。生理中は十分に休んで、とくに腹部を温めるようにします。
さらに、足裏の下垂体、副腎、子宮、卵巣の反応部位のツボを押して、生理中の痛みを和らげます。
鄭英吉氏によると、これらのツボは、生理中でも、生理中以外でも押すことができますが、「生理中は経血の過多を避けるために、ツボ押しの圧力を軽目にするように」とのことです。
下垂体の反応部位は、両足親指の腹の中央にある、小さな点のような形状です。
副腎の反応部位は、両足裏の人差し指と中指にある中足骨の下端1/4のところ、骨の隙間に線状に位置しています。
子宮の反応部位は両足踵(かかと)の内側、卵巣の反応部位は両足踵の外側です。どちらも梨形をしています。
下垂体の反応部位をマッサージするときは、マッサージ棒を使って足親指のツボを押します。または、足の親指をマッサージ球の上に置き、もう一方の足の踵で爪の上から下に押しても指圧できます。
副腎の反応部位をマッサージするには、マッサージ棒をツボに当てて押します。または、床面に置いたマッサージ球に足裏のツボを当て、もう片方のかかとで足の甲の上から押します。
子宮、卵巣の反応部位をマッサージするには、手の親指の腹を使って、円を描くように揉むと良いでしょう。
(次稿に続く)
(翻訳編集・鳥飼聡)
関連記事
関元穴(かんげんけつ)は腹部の中心線上、へそから恥骨までの連線を5等分にして、恥骨から5分の2のところにあります。
手のひらの真ん中にあるツボ(穴)が老宮(ろうきゅう)です。自分でもできる老宮穴のツボ押しは、心筋梗塞に代表される心臓トラブルの予防に役立ちます。
手のひらの真ん中にあるツボ(穴)が老宮(ろうきゅう)です。自分でもできる老宮穴のツボ押しは、心筋梗塞に代表される心臓トラブルの予防に役立ちます。
命門(めいもん)とは、背中の第2腰椎と第3腰椎の棘突起の間(ほぼ腰背部の真中)にあるツボの名前です。命の門という名前の由来について、書物にはさまざまな解釈があります。
春とは言え、まだ朝夕は肌寒い。そのような時、とくに起床や入浴の際には体が急激な温度変化を感じて、心臓病や心筋梗塞になりやすい。この記事ではこんな時にうってつけのツボを紹介する
過敏性腸症候群は、慢性化しやすく、繰り返し発症する病気です。現在、医学界では、精神的なストレスがこの病気を誘発し、病状を悪化させる主な要因であると考えています。