マドリードで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(NATO.int)

NATO戦略概要、12年ぶり採択 深化する中露関係に危機感示す

北大西洋条約機構(NATO)は29日、スペインの首都マドリードで首脳会議を開き、連盟の新しい「戦略概念」を採択した。ロシアの侵略、中国が構成する体系的な挑戦、そしてロシアと中国の「深化する戦略パートナーシップ」を新たに加え、注視していくことを盛り込んだ。

NATOのストルテンベルク事務総長は29日、インド太平洋のパートナーとして初めてオーストラリア、日本、ニュージーランド、韓国を迎えたことを歓迎し、「中国の主張の高まりとその強制的な政策は、同盟国とパートナーの安全に影響を及ぼしている」と指摘した。

また、「中国は核兵器を含む軍事力を大幅に増強している。隣人をいじめ、台湾を脅迫している。高度な技術を通じて市民を監視し、制御している。そしてロシアの嘘と偽情報を広めている」と非難した。

▶ 続きを読む
関連記事
欧州議会は6月16日、国境を越えた弾圧に対抗するための決議を採択。中共による海外での監視活動に焦点を当てている
英国がロシアへの新たな制裁を発表。対象には「影の船団」や、軍事援助を提供する中国企業、制裁逃れを支える金融ネットワークが含まれる
欧州連合(EU)の立法府議員らが、権威主義的政権が海外の標的を沈黙させようとする「越境弾圧」への対抗措置強化を訴えた。最新の報告書は、中共政権、ロシアなどを主要な実行国として名指しした一方、数十もの政府が海外の反体制派を追っていると指摘している
英国で、国家安全保障法施行後、中共関連のスパイ活動で初の有罪判決。中共当局のために香港民主活動家らを監視したとして、男2人に禁錮刑が言い渡された
新たなグローバル秩序を目指すモスクワの押し進めにもかかわらず、米国の経済的、軍事的、外交的パワーは、台頭するライバル諸国のそれを依然として大きく上回っている