マドリードで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(NATO.int)

NATO戦略概要、12年ぶり採択 深化する中露関係に危機感示す

北大西洋条約機構(NATO)は29日、スペインの首都マドリードで首脳会議を開き、連盟の新しい「戦略概念」を採択した。ロシアの侵略、中国が構成する体系的な挑戦、そしてロシアと中国の「深化する戦略パートナーシップ」を新たに加え、注視していくことを盛り込んだ。

NATOのストルテンベルク事務総長は29日、インド太平洋のパートナーとして初めてオーストラリア、日本、ニュージーランド、韓国を迎えたことを歓迎し、「中国の主張の高まりとその強制的な政策は、同盟国とパートナーの安全に影響を及ぼしている」と指摘した。

また、「中国は核兵器を含む軍事力を大幅に増強している。隣人をいじめ、台湾を脅迫している。高度な技術を通じて市民を監視し、制御している。そしてロシアの嘘と偽情報を広めている」と非難した。

▶ 続きを読む
関連記事
フランスの血液保管施設がサイバー攻撃を受け、冷凍庫の設定温度が最高110度に改ざんされた疑いが浮上。血液製剤に被害はなかった。欧州各国でも冷蔵・冷凍設備へのハッキング被害が報告されている
英国議会の委員会が、中国製コネクテッドカーやIoT機器の安全保障リスクを警告。中共による情報収集や遠隔操作を懸念し、重要インフラへの導入制限を提言した。英国の大学と中共軍関連機関の共同研究にも警鐘
欧州7か国でスーパーの冷蔵・冷凍設備を狙ったサイバー攻撃が相次いでいる。ハッカーが設定温度を最高50度に変更し、大量の食品が傷んで廃棄された。フランスでは最大700店舗が被害を受けた。各国当局が調査している
10月31日、ドイツやフランス、スイスなど欧州各地で物価高や教育問題、緊縮財政に抗議する大規模デモが発生。一部では暴動に発展し、店舗の略奪や警察との衝突が起きた。過激派の関与も指摘されている
欧州が再び不穏な状況になっている。10月30日、イタリア各地で大規模な抗議活動が発生した。フランスとドイツでも、市民が10月31日に街頭デモを行う準備を進めている。ドイツの当局者は、フランスの混乱がドイツでも繰り返される可能性を懸念している。