トウモロコシは買ってきたらすぐに冷凍しましょう。調理の際は、直接そのまま茹でるだけで、解凍せずにおいしくいただけます。 トウモロコシはまるごと冷凍保存したり、皮をむいて冷凍保存したり、調理の用途によって使い分けられます。 どちらの方法でも、良質な冷凍コーンができます。
ポイントは、なるべく新鮮なトウモロコシを買うことです。 市場や牧場、または農家から購入することもできます。 買ってきて、新鮮なうちに食べきれないと思ったら、すぐに冷凍しましょう。 鮮度が落ちてから冷凍保存すると、さらに味が落ちてしまいます。
生のまま冷凍するか、一度お湯で茹でてから冷凍するか?
食品の安全性からみると、生のトウモロコシを冷凍することは問題がありません。
品質面では、ブランチング(野菜や果物などを短時間加熱したのちに冷やす調理法)してから冷凍したコーンの方がおいしいです。
ブランチングの工程で、食品の味や食感、さらには色を変化させるさまざまな生物学的酵素を植物から取り除くことで、品質が保証されます。
ブランチングせずに冷凍保存したトウモロコシは、解凍すると歯切れが悪くなるものや、柔らかく腐りやすいものが出てきます。 コーンスープを作るのであればいいのですが、サラダにそのまま入れて食べると味がかなり落ちます。
トウモロコシをまるごと冷凍するか、皮をむいて冷凍するか?
どちらの方法で冷凍しても、トウモロコシの品質や味に影響はありません。将来的に丸ごと蒸したい場合や、忙しくて今すぐ処理できない場合は、まるごと冷凍してもいいです。 そうでなければ、皮をむいて冷凍しておくと、冷蔵庫のスペースが節約でき、後で取り出すときの時間も短縮できるのでおすすめです。
冷凍する前にラップで包む必要はあるか?
最近は、ジッパー付きのフリーザーバッグが気密性が高く、トウモロコシを守ってくれるので、個別にラップをする必要はありません。
トウモロコシはどのくらい冷凍保存できるか?
スーパーの冷凍コーンは通常、12ヶ月は鮮度が保たれますが、自分で冷凍したコーンは6ヶ月以内に使い切るのがベストです。 工場で冷凍されたものに比べて、家庭のものはそれほど長い間鮮度を保つことができません。 しかし、自分で冷凍することで、より新鮮なとうもろこしを使えるという利点があります。
初めて冷凍コーンを作る際は、一定時間ごとに取り出して食べてみると、冷凍保存期間と品質の変化が分かると思います。
冷凍したトウモロコシは、食べる前に解凍する必要があるか?
冷凍の魚や肉は通常、調理前に解凍する必要がありますが、冷凍のトウモロコシは、調理するレシピに「解凍したトウモロコシを使う」と書かれていない限り、通常解凍する必要はありません。
ここでは、まるごと冷凍したものと冷凍コーンのそれぞれの調理方法をご紹介します。
芯まで丸ごと冷凍したもの
1 トウモロコシの下処理する
外側の葉をはがし、茎を引き抜き、鋭いナイフで表と裏を0.5〜1センチ切り落とし、真ん中の部分はきれいに残します。
2 トウモロコシを茹でる
大きな鍋に水を4分の3まで入れ、お湯を沸かし、大きめのボウルに冷水と氷を用意します。沸騰させた水にトウモロコシを入れ、7分ほど煮ます。 すぐに取り出し、氷水に5分ほど浸しておきます。 その後、鍋から取り出し、キッチンタオルの上で水気を取ります。
トウモロコシは一度氷水につけても、中心部まで冷たさが浸透しないときがあるため、浅い平らなトレイにトウモロコシをのせて、冷凍庫で約1時間冷やします。
そうすることで、「冷凍焼け」を防ぐことができます。 冷凍焼けとは、冷凍の過程で空気が食品に入り込み、脱水や酸化を起こすことで起こる劣化のことです。
加工が終わったトウモロコシは、袋詰めして冷凍します。 袋の中の余分な空気を絞り出し、封を閉じ、袋の外側に冷凍保存した日付をラベルで表示します。
冷凍コーン
1 下処理したトウモロコシを茹でる
先ほどと同様、葉と茎をとり、 沸騰させた水で茹でます。今回は4分ほど煮てから、4分ほど氷水に浸しておきます。 その後、コーンを取り出し、キッチンタオルの上で水気を取ります。
2 皮をはがす
鋭いナイフで皮を切り落とし、 大きめの耐熱皿や大きめの瓶などを探して、粒がバラバラになって集めやすいように切り込みを入れます。
3 密封して冷凍保存
ジップロックの袋に粒を入れ、容量の4分の3だけ入れます。 こうすることで、中身が平らになり、冷凍庫で袋を重ねることが容易になります。 粒を入れたら、先ほどと同様に、袋の中の余分な空気を絞り出し、封を閉じて、袋の外側に冷凍保存日を記したラベルを貼ります。
翻訳:里見雨禾
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。