8月、米カリフォルニア州のイチゴ農園で作業するの農業従事者 (Photo by Mario Tama/Getty Images)

化学肥料イコール悪なのか? 農業の過剰規制に警鐘を鳴らす土壌研究者

オランダやアイルランド、カナダなど一部の政府当局は、環境保護主義者の圧力によって極端な窒素肥料の規制を実施している。しかし、農学者や農家からは、枯渇した土壌微生物が回復する時間を無視しているとして、過剰規制の影響を懸念する声が上がっている。

有機農業の推進者で元米国農務省(USDA)の土壌科学者ケリー・ウォーカー氏によれば、世界中の何十億という人々に食料を供給し続けるためには、任意の数字に基づく極端な変化よりも、土壌に長い年月を与え化学肥料からより有機的な未来へと移行させるという、段階的でハイブリッドなアプローチが必要であるという。

「しかし、一部の環境保護主義者や規制当局と農場で農牧業を営む土地所有者や生産者との間で、オーガニック化という共通の目標に向かうアプローチや有機化の程度についての対立が続いている」と、ウォーカー氏は大紀元の映像コンテンツ「Epoch TV」の番組で語った。

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