トランプ前米大統領は12日、連邦捜査局(FBI)による自身の邸宅の家宅捜索に核兵器関連文書が含まれていたという報道は「でっち上げ」とコメントした。(2022年 ロイター/David 'Dee' Delgado)

FBI、最高機密文書など押収 トランプ氏家宅捜索で 司法省が発表

[12日 ロイター] – 米連邦捜査局(FBI)捜査官はトランプ前大統領のフロリダ州の邸宅「マールアラーゴ」の家宅捜索で、最高機密と記された文書を含む11点の機密文書を押収した。司法省が12日、発表した。

司法省はまた、家宅捜索に先立つ令状の申請で、トランプ氏がスパイ活動法に違反したと確信するのに十分な証拠があるとブルース・ラインハート連邦判事に伝えたことも明らかにした。

司法省は裁判所への提出資料で、トランプ氏の弁護団が12日午後に捜索令状の公開に異議を唱えないことを示唆したと発表した。捜索令状は近く公開される可能性がある。

押収物リストによると、20以上の箱のほか、写真のバインダーや手書きのメモ、長年の盟友ロジャー・ストーン氏に対する恩赦に関する文書、さらに「フランス大統領」に関する情報など30点が押収された。同リストはラインハート連邦判事がFBIに与えた敷地内捜索令状を含む7ページの文書に記載されているという。

トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、問題になった記録は「全て機密解除されていた」とし、「安全な場所に保管されていた」と表明。「押収する必要はなかった。政治的な駆け引きをしてマールアラーゴに侵入しなくても、いつでも入手することができた」とした。

これに先立ち、トランプ氏は、FBIによる自身の邸宅の家宅捜索に核兵器関連文書が含まれていたという報道は「でっち上げ」とコメントした。

米紙ワシントン・ポストは、FBIが8日にマールアラーゴで行った家宅捜索では、核兵器に関する文書の捜索が行われたと報じた。文書が押収されたかどうかは不明という。

トランプ氏は自身のソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」で、2016年米大統領選でのロシアとの共謀疑惑を巡る過去の捜査や弾劾訴追と同様の「たちの悪い連中が関わっている」と非難した。

ガーランド米司法長官は11日、FBIによるトランプ氏邸宅を家宅捜索したことを認めた。政治的報復行為とトランプ氏が反発したことを受け、捜索令状を公開するよう裁判所に求めたことも明らかにした。

関連記事
国家情報長官アヴリル・ヘインズ氏が15日に、ISIS関連の人身売買ネットワークが南部国境を越えて不法移民の通過を容易にしていると確認した。これを受け、ジョン・コーニン上院議員は、テロの脅威が米国内で発生するのは時間の問題だと警告した。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。
5月15日、CNNは声明を発表し、史上最初の大統領テレビ討論会が6月27日にCNNで開催されることを確認した。以前、前大統領ドナルド・トランプはその日の早い時間に大統領ジョー・バイデンの招待を受け、6月と9月に二つの討論会に参加することになった。
米国の大統領選挙が再び注目を集めている。現職のジョー・バイデン大統領と前大統領のドナルド・トランプ氏が、6月2 […]
連邦準備制度理事会(FRB)はアメリカの中央銀行として、政策のあらゆる側面に口を出している。それでも、先週のFRBのプレスリリースは極めて奇妙だった。FRBが気候変動を管理できると思うか?FRBの支配は災いをもたらすだけだ。