8月12日、欧州宇宙機関(ESA)は、米実業家イーロン・マスク氏が率いるスペースX社との間で暫定的な協議を始めた。写真はESAのアッシュバッハー長官。2021年6月撮影(2022年 ロイター/Christian Mang)

欧州宇宙当局、スペースXのロケット利用検討 「ソユーズ」代替で

[パリ 12日 ロイター] – 欧州宇宙機関(ESA)は、米実業家イーロン・マスク氏が率いるスペースX社との間で暫定的な協議を始めた。ロシアのウクライナ侵攻の影響で西側諸国がロシアのロケット「ソユーズ」を利用できなくなっており、協議はESAによるスペースXの打ち上げ用ロケットの一時的な使用につながる可能性がある。

スペースXはソユーズの穴を埋めるロケットの主要候補に浮上。他に日本やインドのロケットも検討されている。ただ、最終決定は、実用化が遅れている欧州宇宙大手アリアンスペースの次世代ロケット「アリアン6」の今後のスケジュール次第となる。

ESAのアッシュバッハー長官は12日までにロイター通信に対し、「われわれが協議している選択肢は二つ半ある。一つはスペースXで、それは明確だ。もう一つは日本になる可能性がある」と述べた。

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