中共は8月10日、「新時代の台湾問題と中国統一」と題する「台湾政策白書」を22年ぶりに発表。写真は中国と台湾の国旗。4月28日に撮影。(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

22年ぶり3回目の台湾白書 透けて見える習近平の思惑【世界の十字路】

中国共産党は8月10日、「新時代の台湾問題と中国統一」と題する1万3千字を超える新しい「台湾政策白書」を発表した。

中共の台湾事務局が台湾白書を発行するのは、今回で3回目だ。こういった白書は通常、中共にとって大きな課題や困難があるとき、あるいは政策に新しい転機や方向性があるときに、自らの立場を表明し、政治の方向性を定め、世論に道を開くために発行される。

中共が初めて台湾白書を発表したのは1993年8月で、李登輝元総統が台湾の国連加盟を推進する準備をしていたため、中共はこの時期に白書を発表し、公式の立場を強調した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国で2025年、たばこ・酒販売店約32万店が撤退し、店舗数は前年比19%減少した。EC即時配送や新業態との競争、逆ざや、固定費高騰が経営を圧迫している
中国の人型ロボット企業・宇樹科技は上場初日に株価が公開価格の5倍超へ急騰後、3営業日で約45%下落。事業収益との乖離やAI・ロボット投資のバブル、IPO制度への懸念が広がっている
替え歌を披露した人気芸人を当局が調査。その後、6公演が中止・延期に。冗談を言う側も、笑う側も政治を気にする。人気芸人への処分から見える、中国社会のピリピリした空気とは
スーパーで目にする機会が増えた、安価な中国産の大容量キムチ。中国の産地で発覚した食品安全問題は、日本の食卓とも無関係ではない。
中国・瀋陽の空に「もう一つの街」?雲の中に謎のビル群が浮かぶ、不思議な光景が撮影された