ドイツのショルツ首相は20日、中国とロシアが主導する上海協力機構(SCO)への加盟をトルコが目指していることに「非常にいらだっている」と不快感を表明した。資料写真、1月、ベルリン、代表撮影(2022年 ロイター)

独首相、トルコに「いら立ち」 上海協力機構加盟目標巡り

[ベルリン 20日 ロイター] – ドイツのショルツ首相は20日、中国とロシアが主導する上海協力機構(SCO)への加盟をトルコが目指していることに「非常にいらだっている」と不快感を表明した。

トルコのエルドアン大統領は17日、SCO加盟を目指していると発表した。トルコは、北大西洋条約機構(NATO)に加盟している。

ショルツ氏はエルドアン氏と会談後、ニューヨークで行われた国連総会で「SCOは世界的共存に対して重要な貢献をしていない」と指摘。「そのため、この展開に非常にいら立っている。ただ最終的には、ロシアのウクライナ戦争が成功しないかもしれないことを明確にすべく、その原動力を巡って合意することが重要だ」と会見で述べた。

一方、これとは別に、ウクライナ東・南部の親ロシア派支配地域やロシア軍の占領地域がロシア編入の是非を問う住民投票実施を表明していることについて、投票は「フェイク(偽物)」で容認しがたいと述べた。

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