マーチングバンド「天国楽団」がパレードを先導し、人々の注目を集めた(盧勇/大紀元)

法輪功学習者のパレードに沿道から声援 江沢民刑事告発の署名続々と

中国の伝統的な気功修煉法・法輪功の学習者は16日、中国共産党による迫害の停止を求めて、横浜市内で集会とパレードを行った。マーチングバンド「天国楽団」の演奏や色鮮やかな隊列は市民の注目を集め、沿道から声援も送られた。

桜木町駅前の集会に参加した丸山治章逗子市議は、法輪功学習者の20年以上続く活動を通して、中国共産党の人権弾圧が認知されるようになったと述べた。中国で法輪功学習者が家族や人権を奪われている状況に、人々はさらに関心を寄せるべきだと訴えた。

演説する丸山治章逗子市議(大紀元)

評論家の三浦小太郎氏は中国共産党について「毛沢東時代から何一つ良いことをしていない」と批判した。階級闘争に加え、今日では法輪功学習者やウイグル人を対象に臓器の強制摘出を行なっていると指摘した。さらに、「真・善・忍」という法輪功の教えはアジアの伝統的な考えに通じるところがあり、生きる上での指針となるものだと述べた。

演説する叙述家の三浦小太郎氏(大紀元)

NPO法人日本法輪大法学会の稲垣兼太郎会長は、中国共産党は、法輪功の唱える「真・善・忍」と相反する価値観を持っており、人権弾圧や臓器狩りを未だ続けていると指摘。その勢力拡大を止めないとより多くの人々が危険に晒されると述べた。

パレードは午後1時半に出発し、およそ2時間に渡って横浜市内を行進した。じっくり見ようと立ち止まる人や、記念撮影する姿も多く見られた。

横浜のパレードに参加する天国楽団(王天雨/大紀元)

パレードを見た中川さんは取材に対し、「法輪功学習者の努力は世界的に認められていると思う」と述べた。「世界のグローバル化の中で、中国は突出して人権弾圧している」「(中国の)民衆の気持ちを押しつぶすことはよくない」と語った。

藤田さんは「中国共産党に対してノーを突きつける動きはメディアだとなかなか取り上げない」とした上で、法輪功迫害を含む中国共産党の行動について「多くの人に知れ渡ってほしい」と述べた。

法輪功に対する弾圧は、中国共産党の元総書記・江沢民の命令により、1999年から始まった。今日では、江沢民は弾圧の首謀者として、中国のみならず世界中の人々によって告発されている。

江沢民告発の署名をする人々(盧勇/大紀元)

江沢民告訴の署名を行った男性は取材に対し「臓器狩りは非人道的。やめるべきだ」と語った。

パレードでは、4億人を超える中国人が共産党の関連組織からの離脱を表明したことを紹介する旗も掲げられた。通行人の小野寺さんは取材に対し「共産主義は頑固親父のようなもの。自分達でも行き詰まっているのはわかっているのに、まだ続けようとしている。歴史を見れば失敗続きだ」と述べた。

関連記事
この請願は、一筆ずつの署名を通じて人権侵害に終止符を打つことを目的としている
中国での臓器収奪を追ったドキュメンタリー映画「国家の臓器」の上映会が12月10日、参議院会館講堂で開催された。 […]
良心の囚人からの強制臓器収奪が行われている問題を巡り、中国共産党(中共)政権への対応を求める国際請願に、世界で50万人を超える署名が集まった。請願はG7を含む14か国に対し、主導的な対応を取るよう訴えている
新疆では、かつて漢人の比率は5%未満だったが、中共政府の大規模な移民政策で現在ではウイグル人を上回る勢いで増加。習近平政権は力による民族同化へと政策を転換し、ウイグル文化そのものの排除へと踏み込んだ。「日本も他人事ではない」
強制臓器摘出に反対する医師団(DAFOH)がオンライン・フォーラム開催。中国での法輪功迫害と臓器収奪を「冷たいジェノサイド」として検証。12月9日、10日にライブ視聴できる