10月28日、財務相の諮問機関である財政制度等審議会は28日、日本を取り巻く厳しい安全保障環境を踏まえ、増税を含む安定財源を確保した上での防衛力増強が必要な点で一致した。写真は財務省。都内で2009年3月撮影(2022年 ロイター/Toru Hanai)

防衛力増強は安定財源が必要、効率的な戦力配置も議論=財政審

[東京 28日 ロイター] – 財務相の諮問機関である財政制度等審議会は28日、日本を取り巻く厳しい安全保障環境を踏まえ、増税を含む安定財源を確保した上での防衛力増強が必要な点で一致した。既存戦力の効率的な配置についても議論した。財政制度分科会の増田寛也会長代理(日本郵政社長)が会合後に明らかにした。

分科会では神保謙・慶大教授と河野克俊・前統合幕僚長(三菱重工業株式会社顧問)が、講演を行ったうえで質疑応答に応じ、委員が議論した。

委員からは「借金が増えると国全体が脆弱になるのは明白で、経済成長を含む財政が健全であるべき」、「国債は60年償還ルールがあるが防衛装備品は60年も持たないので財源を確保したうえでの防衛の確保が重要」などの意見が相次ぎ、防衛力増強の財源を国債で賄えばよいとの意見は「なかった」(増田氏)という。

▶ 続きを読む
関連記事
小泉進次郎防衛大臣は先日、三菱重工のドローン生産能力を視察した際の様子をX上で紹介した。しかしその後さらにXで「迎撃ドローン」調達事業への入札を公開で呼びかけ、スピードこそが防衛省の政策推進における最優先事項だと強調した。
立憲民主党の古賀千景参院議員による「豊かな子供は自衛官にならない」との発言に対し、元自衛官の地方議員有志が抗議声明を提出。発言を「自衛官への冒涜」と非難し、謝罪や再発防止を求めた
中国による「歴史ナラティブ戦」や沖縄を巡る認知戦の脅威に対し、日本はどう主権と安全保障を守るのか。16日参院外交防衛委での松田議員と茂木外務大臣の質疑から、日本の対抗戦略を紐解く
トランプ氏の発言に翻弄され、平壌へ駆けつけた習近平。その裏には、北朝鮮の核暴走が招く「日本の核武装」への強い恐怖があった。さらに原潜建造に動く韓国には沈黙せざるを得ない、中国の脆い外交実態を暴く
今、日本はアメリカの傘の下で守られる日本ではなく、日本側が在日米軍を強力に支え、共同で敵の侵略を『拒否』する体制を具体的に構築しており、日本側の能動的な役割と実戦的な備えを強調する段階へ一歩進んでいるといえる