テングリ砂漠の汚染事故。廃水が乾いた岸辺に大量の化学物の結晶をつけた(趙蘭健氏提供)

禿げ山が人工的な緑に覆われ…調査記者、中国共産党の環境破壊を暴露

中国共産党第20回全国代表大会で、環境部(省)は公式データを引用し、過去10年間で環境管理の効果が高まったと主張した。しかし、中国の調査ジャーナリストは、中国本土の環境の悪化は衝撃的で、何十年も回復しない可能性もあるという。

生態環境部副部長の翟青氏は党大会中の記者会見で、過去10年間の「習近平と生態文明の思想」の指導の下、中国の生態環境保護が全面的に前進していると述べた。中国が世界で最も早く大気の質を改善した国になったこと、7億7000万人分の飲料水の安全性評価が向上したこと、300種類以上の希少・絶滅危惧野生動物・植物の復元と個体数の増加など、数多くの成果を主張した。

この公式の主張について、中国大陸の調査記者・趙蘭健氏は10月23日の大紀元の取材で、中国の大気汚染、地下水汚染、土壌汚染などはいずれも「衝撃的な水準」にあると指摘した。人々の反公害デモは弾圧され、調査記者は黙殺され、環境部高官だけが虚構を語っているという。

▶ 続きを読む
関連記事
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
11月27日、昆明市洛羊鎮の鉄道駅構内で、試験列車が施工作業員と衝突する事故が発生した。公式発表によれば、この事故で11人が死亡し、2人が負傷した
日本人学校を標的とした暴力的なメッセージは、最近の攻撃と国家主義的な言説の高まりを受けて、日本政府が国民に警戒を呼びかけている