11月2日、インド人エンジニアのスティーブン・ウェスリーさんは、タイを拠点とするグラフィックデザインの仕事の採用面接で、タイピングの試験を受けるよう言われた。写真は暗号資産の価格変動をチェックする人々。タイのナコーンラーチャシーマ県で1月21日撮影(2022年 ロイター/Soe Zeya Tun)

アングル:ネット詐欺集団、アジアIT技術者軟禁し実行役に

[チェンナイ(インド)/バンコク(タイ) 2日 トムソン・ロイター財団] – インド人エンジニアのスティーブン・ウェスリーさん(29)は、タイを拠点とするグラフィックデザインの仕事の採用面接で、タイピングの試験を受けるよう言われた。ウェスリーさんは困惑したというが、内定をもらうと、そのことは忘れたという。

今年7月、新しい職場で働き始めるためにバンコクに着いた数時間後、ウェスリーさんを含む新人8人はミャンマーまで船で移動させられ、携帯電話とパスポートを没収された。そして、オンラインでの暗号資産投資詐欺に加担させられたのだ。

「リサーチしてメッセージを送り、ソーシャルメディア(SNS)上でいろんな人とやり取りし、彼らの信頼を得て暗号資産に投資するよう勧めることに、一日最大18時間は費やした」

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