11月11日、国連食糧農業機関(FAO)は、今年の世界の食料輸入コストが前年比10%増の1兆9400億ドルと、過去最高になるとの見通しを示した。写真は7月、ベルギー中部Perwezの小麦畑で撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)

世界の食料輸入コストが今年過去最高に、前年比10%増=国連機関

[ロンドン 11日 ロイター] – 国連食糧農業機関(FAO)は11日、今年の世界の食料輸入コストが前年比10%増の1兆9400億ドルと、過去最高になるとの見通しを示した。

低所得国が影響を受け、食料輸入を10%減らすとみられている。

世界の食料価格は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて3月に過去最高水準に高騰。その後やや下落したものの、依然として前年の水準を上回っている。

生産に大量のエネルギーが必要になる肥料など、農業投入物の世界の輸入コストは今年50%近く上昇し4240億ドルとなる見通し。

これにより生産性が低下し「(来年の)世界の農業生産と食料安全保障に悪影響が出る」見通しという。

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