「内巻」は努力が報われない社会の病【現代中国キーワード】
【内巻】
中国で「内巻(ネイジュエン)」という言葉が流行ったのは数年前なので、コロナ禍の前から、そのような社会背景はあったらしい。
語意は、日本語の内巻(うちまき)とは全く関係なく、中国における「内側に向けた、不毛な競争」のことである。
職場であれ学校であれ、とにかく勝者になるための競争が激しい中国である。
「内巻」とは、競争に費やす膨大な努力が一向に報われず、若者が目的を達成できないばかりか、人生の意味までもが疑わしくなるという、深刻な「社会の慢性病」なのだ。
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