2022年12月1日、江沢民元国家主席が死去した上海の病院近くの交差点で警備に当たる警察官たち。(Michael Zhang/AFP via Getty Images)

江沢民の追悼大会、党団結呼びかけ…その政治的意図は何か

中国の習近平主席は6日、北京の人民大会堂で、11月30日に死去した江沢民元主席の追悼大会を開催した。異なる派閥の2人は政敵に相当するが、習氏は全土規模の追悼ムードを演出した。その政治的意図的は何か。

死去の当日、中国共産党は「全党、全軍、全国各民族人民に告げる書」と題した文書を発表し、江氏を「崇高な威信を持つ卓越した指導者」と例えた。党機関紙などは連日、江氏を礼賛する記事を発表。政府機関や在外公館は半旗を掲げ、官民問わず中国のあらゆるウェブサイトのデザインは白黒に変更された。

江氏の遺体が1日に専用機で北京へ運ばれると、習氏ら党幹部が空港で出迎え、見送りの人員までもが動員された。6日の追悼大会に合わせ、全土で3分間の黙禱(もくとう)や汽笛や防空警報が鳴らされたほか、外国為替市場なども取引停止となった。さらにはゲーミングサービスや公共の場での娯楽活動も停止した。

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