米元下院議長のギングリッチ氏は江沢民の犯罪行為を糾弾した。資料写真 (Samira Bouaou/The Epoch Times)

元米下院議長、江沢民らの人権侵害を糾弾 「恐ろしさに身震いする」

米国のニュート・ギングリッチ元下院議長はエポックタイムズの取材に対し、江沢民などの中国共産党指導者らは人権侵害と弾圧について責任を負うべきだと述べた。元総書記らは「全体主義の独裁者」であり、権力を維持するために大虐殺を断行したと指摘した。

「彼ら(中共指導者)に温和派などいなかった。善良な者も存在しない。権力を保つために、殺戮を行った」とギングリッチ氏。数千万人の死者を出した大躍進政策や粛清運動を挙げ、「独裁政権は残虐な手段を通じて、国民を厳しく統治してきた」と非難した。

1999年に始まった法輪功学習者への弾圧は、時の総書記・江沢民の命令によるものだった。「法輪功学習者が受けた迫害は想像を絶するもので、その恐ろしさに身震いする。このことは中共がいかに強権統治を貫いているかを示している」。

健康保険制度が不完全な中国において、法輪功の健康増進効果は人づてに広がり、愛好者が急増した。その人気ぶりに嫉妬した江沢民は弾圧を命じ、法輪功学習者に対する拷問や強制労働、臓器収奪などの残虐行為を行った。

「明らかにこの独裁政権は、法輪功を致命的な脅威とみなしている」とギングリッチ氏。「中共は政権以外すべてのことを脅威とみなしている。キリスト教やチベット仏教などの宗教団体もこのため迫害を受けている」。

「白紙革命」の参加者は逮捕・行方不明にされるリスクに直面しているとし、米国政府が抗議参加者への支援を表明せず、当局の弾圧に抗議しなかったことに失望感を表した。

中国共産党の圧政に苦しむ中国の民衆に対し、米国政府はより積極的な役割を果たすべきだとギングリッチ氏は考えている。

「人権を尊重し、国民の自己決定権と言論の自由を認めるならば、多くの問題について中共とその指導者らは責任を追及されるべきだ」

 

(翻訳編集:華山律)

関連記事
米政府監査院(GAO)の分析で、オバマケア補助金に社会保障番号の不正利用や死亡者の名義悪用が多数確認され、数十億ドル規模の損失が生じている可能性が明らかになった
FBIのパテル長官が、児童救出、スパイ網摘発、殺人率の大幅低下など就任後10か月の成果を語った。フェンタニル密輸やアンティファ資金、焼却予定の機密文書発見など最新状況も明らかに
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
2021年1月6日のアメリカ議事堂襲撃事件前夜、コロンビア特区でパイプ爆弾を設置したとされる男が約5年ぶりに逮捕された
デル・テクノロジーズのマイケル&スーザン・デル夫妻が、トランプ政権の「インベスト・アメリカ」構想に62.5億ドルを寄付。2500万人の子供に初期預金250ドルを提供