中国輸出入銀行は、経済危機に陥っているスリランカ財務省に対して19日付で書簡を送り、融資の元利金支払いを2年間猶予するともに、スリランカがIMFから金融支援を受けられるよう後押しすると伝えた。ロイターが書簡の内容を確認した。写真はコロンボで2022年11月撮影(2023年 ロイター/Dinuka Liyanawatte)

中国、スリランカに融資返済猶予を提示 IMF支援獲得には不十分か

[ニューデリー/コロンボ 24日 ロイター] – 中国輸出入銀行は、経済危機に陥っているスリランカ財務省に対して19日付で書簡を送り、融資の元利金支払いを2年間猶予するともに、スリランカが国際通貨基金(IMF)から金融支援を受けられるよう後押しすると伝えた。ロイターが書簡の内容を確認した。

スリランカが、IMFによる融資プログラム実行の最終合意を得るためには、公的二国間融資の最大債権国であるインドと中国の支援が不可欠。このうちインドは既にIMFにスリランカ支援の方針を表明しており、中国の動向が焦点となっている。

こうした中で中国輸出入銀行は書簡で、スリランカ側の求めに基づく緊急措置として2022年と23年の債務返済期限を延長すると説明し、スリランカが流動性ひっ迫を緩和するIMFの拡大信用供与措置(EEF)を申請するのを手助けしていくと述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国空軍が日本に挑発!?武器はまさかの「四字熟語」。威勢は立派だが、届いた気配はなかった。
包丁の刃に実名と番号。しかも誓約書まで要求。中国当局は何を恐れているのか?
中国は国連安保理で日本の台湾有事発言を批判し撤回を要求。日本は「根拠がない」と即反論、木原官房長官は国際社会に対し、冷静かつ毅然とした外交努力を続ける方針を示した
中国共産党が主導する違法な臓器収奪の実態に迫るドキュメンタリー映画『国家の臓器(State Organs)』の上映会を10日に参議院議員会館で開催。日本保守党の北村晴男参院議員は「やくざでも断るようなビジネスを展開している中国という国の実相を正面から見ていただきたい」と述べ、同映画を推奨した
米国のトランプ政権は先日、約9000億ドル(約135兆円)規模の「国防権限法案」を提出し、中国製機器の政府調達 […]